2023年11月29日水曜日

〝まんさく花 ♪ だより〟令和5年 12月号

朝の光を入れようとカーテンを開けると、いつもより大分遅い満天星(どうだんつつじ)がオレンジ色に紅葉し、その横には赤い実をつけた南天がお正月を待っている様です。

今年もあと一ヶ月となりました。

12月になると何となく今年一年を振り返ってみて、あれもこれもと出来なかったことはかりが浮かんできます。

この12月あと何回迎えられかと思う様になったのも最近のこと。

これも神のみぞ知ることでしょうか。

〝思いわずらうことなかれ〟ですね。

旅の途中、人間ウオッチングの2弾。

或日の朝食バイキング会場でのこと。

やせ形のかなり体が変形したご夫人が隣のテーブルに着かれた。

よほどサポートしてくれる人がいないと大変だろうなぁ~と思っていたら、身なりのきちんととしたご主人らしき人が、飲み物だけをお盆にのせてウロウロと席を探している。

探しあてた途端に奥様に怒鳴られていた。

高齢になると誰しも耳が遠くなるので、おのずと声も大きくなる。

故に聴こうと思わなくとも聞こえてしまう。

例えば現役時代には人を従えていた人であっても、職を退いた後はまさにただの人。

奥様に従わざるを得ませんね。

せめて老後はお互いの失敗を怒鳴り合うのではなく、それを笑いにかえていたわり合う人生でありたいものです。

貴重な残り少ない時間を!!

       「今年一年ありがとうございました」

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2023年11月3日金曜日

〝まんさく花 ♪ だより〟令和5年 11月号

仕事との合間を見て、今年も車で10日間の旅に出ました。

初日は妙高泊で時間の余裕があり、10年以上も足を運ばなかった【スカイライン】を経由しようと出発しました。
妙高アパ妙高リゾート

登る程に紅葉が美しくなり、身近な所にこんな彩り豊かな景色があったのかと、今更ながらの感動でした。
磐梯吾妻スカイライン不動沢橋

翌々日は朝の清々しい伊勢神宮をお参りし、四国へ。
伊勢神宮外宮

旅に出るとさして会話もない私達夫婦は、それぞれに人間ウオッチングを始めます。

食事の会場には老若男女そして外国人、さまざま人が目に入り、向かい合って座っている私達は、それぞれの肩越しに別々の風景を見ることになります。

夫の視線に入ったある若者はジュースのコップに氷を入れようとして、大きなアイスペールをひっくり返し、それを拾おうでもなく床にばらまいた氷を眺めて棒立ちなっているさま。

自分で処理する能力を持ち合わせていないのか、すべてまわりの人に手助けされて育ったのか、余計な想像をしてしまいました。

かと思えば、ある日の朝食会場のバイキングでは、腰の曲がった高齢の女性の手をつなぎ、椅子に座らせた後、息子さんか年頃からみてお孫さんかと思われる青年がテーブルに食べ物運んで来てニコニコと会話をしながらの食事の様子に暖かいものが伝わってきて、ほっ!したひとときもありました。

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2023年9月27日水曜日

〝まんさく花 ♪ だより〟令和5年 10月

朝起きて窓を開けた時の空気がひんやりと感じるこ2、3日。

10月なのに秋模様が書けなくて書き出すエンジンがかからずにいました。

こんな短い文章で月に一度の〝花だより〟 も満足に書けないのに99歳で亡くなられた瀬戸内寂聴さんは、朝日新聞を始め5本の連載を抱えて書く事が見当たらないと悩んでおられたこともあったと、秘書の瀬尾まなほさんが語っていた文章がありました。

体が思う様に動かなくなり、気持ちの若さは書きたいテーマがどんどん浮かんでくるけれど書く体力なく、老いとの闘いだったとか。

生涯書いた本は400冊を超えたそうです。

凄いとしか云い様がありません。

今年も暑い盛りにあちこちで花火の上がる音がしていました。

いつもながら音が聞こえると二階のベランダに出て、信夫山がちょっと邪魔だな~なんて思いながら見ていたのに、今年は夜になっても暑くて見る気にもなれず、年々進化しているあちこちの花火大会をテレビで見ているだけでした。

一瞬に消える花火に命をかけて作り上げる花火師さん達の思いがあのきらめき、ドン!と音と共に脳裏にやきつき、誰の脳にも決して消えることがないでしょう。

来年はあちこちの花火大会を追えかけ、ドン!と胸に響く音を聞き乍ら大好きな花火を満喫したいと思っています。

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2023年8月28日月曜日

〝まんさく花 ♪ だより〟令和5年 9月

これだけ猛暑が続くと、外に出ても家の中に居ても体力が消耗します。

不要不急の外出は出来るだけしない様にと云われていますが、テレビや新聞では毎日の様に歩かないと筋肉が落ちると、ウオーキングを呼びかけています。

家の中を歩きまわってもたかが知れているし、老化のスピードをどうストップしようかと悩む毎日です。

それでも家にいると炊事・洗濯・掃除は当たり前の仕事。

その上、あれもこれもと片づけることが頭の中をかけめぐる。

しかし、体がついていけず若い頃の何倍もの時間がかかってしまう。

例えば台所でも、今までは簡単に開けられた袋の食材は握力がなくなっていて、ハサミを使うことが多くこれもひと手間です。

〝年を取ると良いことは何もないですね〟と異口同音に云いますが、年を重ねたことはそれだけ多くの経験を積み重ねて来たことです。

〝今になってやっとわかった〟ことが次々と胸に去来します。

先ずは「素直さ」名将;野村克也元監督は、伸びる選手のひとつの条件として「素直さ」をあげています。

素直さのある人は人生においても道が開かれる。

素晴らしい能力を持っていても素直さに欠けている人は成功の道を歩いていない。

Z世代の大谷翔平・吉田正尚・佐々木朗希が人間的に技術的に世界中から期待されているのは素直さとのことです。

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2023年7月29日土曜日

〝まんさく花 ♪ だより〟令和5年 8月

 猛暑続きで庭の紫陽花が一気に咲き、たちまち茶色と化してしまった。

いつもは涼風が立つ頃まで次々と咲き、残した花は色を変え乍ら最後は〝ガレ紫陽花〟となって秋を感じさせてくれ、寿命を全うしていったものです。

植物も人間もこの暑さには勝てませんね。

毎日、2紙の新聞を斜めに見て、後でゆっくり読むところだけを切り取っていたものをめくっていると、いろいろのものが出てくる。

作ってみようと思ってた料理も未だ作っていない。

或る再婚同士の妻に先立たれた男性が妻が作っていた味噌汁を作ってみたけれど、それを「すする音さい悲しくなる」とか。

誰もが直面する夫の定年後の生活の難しさ。

100年時代を生きることが当たり前に語られている今、かなり先が長い。

そしてこんな記事も。

2年前の九州大学の入試験問題に「手の論理」とあり、英語では〝TOUCH〟日本語では状況に応じて「さわる」「ふれる」を使い分けている。

その関わりを説明しなさい。とある。

受験生はどんな答えを書いたのやら。

長く人生を歩いて来た人にとっては、溢れる程の愛があった日々は、1分1秒たりとも離したくない手があった筈。

「ふれる」ことも「さわる」ことも。

白魚のごとき手が節々が太くなりシワシワになっても、それは生きた証。

〝愛〟はなくなっても〝情〟は人間としてどんな状況であれ持ち続けたいものです。

 

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2023年7月8日土曜日

〝まんさく花 ♪ だより〟令和5年 7月

 色とりどりの紫陽花が、不出来だった昨年の思いを挽回するかの様に雨の恵みを受けて、生き生きと咲き誇っています。

家の中も玄関からトイレに至るまで紫陽花で彩られ賑やかです。

梅雨の時期はジメジメするものの、これも自然界にとっては不可欠なもの。

晴れ間を待ちかまえて大量の洗濯物が干し上がった時の日光の匂い、思わず顔をうずめたくなります。

人は身勝手なもので、冬の寒さに夏を思い、夏の暑さに冬が良いと云い、忙しいと暇が欲しい、暇だと退屈を愁い、自由が欲しいと嘆いては全てを振り払ってみたものの、ただひたすら無気力の毎日となる。

所詮人は、社会の中で一人では生きられないのですね。

〝不自由を常と思えば不足なし〟

徳川家康は忍耐心の中で知恵を働かせ、戦わずして勝利したと云われています。

論語に〝過ぎたるは及ばざる如し、怒りは敵と思え〟とあります。

勝つことばかり知りて、負くることを知らざれば害その身に至る。

理想は「急ぎすぎず、遅すぎず」時を待つこと。

神様は、人の役に立つために人をこの世に送り出しているそうです。

良いことをして徳を積めば黄泉(よみ)の世界に迎えられ、人を苦しめたり、裏切ったりと人の道にはずれたことをすれば、気付かせるために罰を与えるとか。

それに気付いた人は救われるそうです。

〝良心〟と〝素直〟さは人間として最高の財産ですね。

黄泉とは
死者の魂が行くとされるところで、冥土・冥府・あの世。
いわば想像上の世界で、その場所や入り口などはそれぞれ異なり、地下や海底に存在するとされ、天国や地獄とは異なるものとして扱われています。

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2023年5月31日水曜日

〝まんさく花 ♪ だより〟令和5年 6月

つい先頃まで寂しかった庭が今年は緑におおわれ爽やかな風が吹き抜けて行きます。

何年か前に夫が大きな鉢に40㎝程の葉だけがついているものに寄せ植えの花を根元植えたのが花はすっかり消えて、この2~3年は外の寒さにも耐え葉も落とさずにいるのを気にもとめずに見過ごしていたら、今年はオレンジ色の蕾が沢山ついて、忽ち満開になりました。


名前は【カルミア】です。

きれいです。

WBCの興奮も覚めやらない今、何と云っても脚光を浴びているのは栗山監督ですね。

監督就任時、長年現場から離れていたため、選手達に自分がどう見られているのか心の隅で怯えていた。

それは、何らかの見返りを求める「私心」の裏返しであると気づく。

「無私」の境地で選手達に接することで怯えを乗り越えたとのこと。

素晴らしいですね~。

「無私道」つまり、「私」無くす。

まさしくとの通りで監督をやっていて、ほんの少しでも自分のためにという打算があったら途端に野球の神様の声はきこえなくなる。ー栗山英樹ー

人は多かれ少なかれ、人に親切にしたり優しくすることに自己満足を道連れに〝良い人〟を演じているものです。

「無私」の境地になれる人は本当の優しさと勇気のある人ではないでしょうか。

昔、学生時代の親友が云った言葉が、〝人には特別親切にはできないけれど意地悪だけはしない様にしているの〟

今でも心の隅に生きています。

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2023年5月4日木曜日

〝まんさく花 ♪ だより〟令和5年 5月

 〝五月の風〟が新緑を揺らし音もなく通り過ぎていきます。

これ程美しい緑は今、この時期だけ。

街路樹の花水木が色を添え新緑を際わ立せています。

桜前線も暖かな陽気に誘われ、いつもより早く北海道まで辿り着いたとのニュースで満開の五稜郭が写し出されていました。

腰や膝を痛め、一時は断念した農作業を再開した夫は農家育ちの血が騒ぐのか、以前より縮小すると云い乍らも、あれやこれやと種を蒔いているようです。

又お花見はスルーされるだろうと諦め半分、〝北上展勝地〟を提案してみたらOKしてくれました。

2キロに渡る北上川の堤防に見事な桜が満開で、帰りには中尊寺金色堂を参拝し、心身共に癒やされた一日でした。
北上展勝地
平泉 金色堂
私の情報網はテレビ。

仕事や家事をし乍ら耳だけで聴き、必要と思われる時だけ画面に集中。

特に音楽番組は良きBGMとなり、土曜日の〝題名のない音楽会〟は楽しみの一つ。

今日もフルートとストリングスの演奏でドリカムの愛する亡き人を偲ぶ「LOVE LOVE LOVE」を背中で聴きせつない気持ちになりました。

 

これも五月の爽やかな風のせいでしょうか。

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2023年4月7日金曜日

〝まんさく花 ♪ だより〟令和5年 4月

日差しが柔らかになり始める3月は別れの季節。

桜に出迎えられる4月は出会いの数々。

毎年この時期なると我が家の息子達との別れを思い出します。

それぞれの環境に順応できるのだろうか、との不安いっぱいの中、次男を仙台電波高専の寮に送り、その後、長男が千葉に向かう途う時玄関で見送ると「お母さん、年をとらないでね」との言葉を残して家を後にしました。

私は、台所にかけ込み洗いものをしながら号泣したのを覚えています。

あらから42年、二人共良き伴侶に恵まれ、18才で家を出た長男は還暦を迎えました。

これまでには荒波をかぶり投げ出されたりしたことも数多く経験してきたことと思います。

その度誰かが手を差しのべて助けてくれたのではないでしょうか。

その経験が何よりの宝物となっている筈です。

各地の桜の花も異常気象で例年になく早い満開が報じられています。

日当たりの悪い我が家の庭にも紫陽花が日毎に葉をのばし、窓越しに見える隣家の見事な白木蓮が目を楽しませ、心を癒してくれます。

花の力ってすごいなぁ~と思いますね。

花を見て不機嫌になる人いませんから。

咲き乱れるであろう花に乾杯!! 

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2023年3月1日水曜日

〝まんさく花 ♪ だより〟令和5年 3月

 柔らかな陽射しが部屋に差し込み、あれ!春かな?とうれしくなる日もあれば、冷たい風にのって雪が舞う日もあり、三寒四温をくり返しながら本格的な春が訪れるのはまだ先になりそうです。

冬でもない春でもない3月は私の生まれた月であり、玄関にはおひな様を飾り、心を新たにと思う季節です。


この日ばかりは幼い日を思い出します。

日々進化する時の流れに追いつけず、老いにも逆らえず情けない思いをしながらも、仕事があることで自分を振るい立たせることができ、スマホもタブレットも必要最低限の操作で乗り切っています。

ある新聞の投稿欄に高齢者の集いで「あいたくて」の会を作ったとか。

歌の〝あいたくて〟の歌詞は切ないのにどうして?と読んでいくうちに意味が分かりました。

(あ) 会いたい人に会おう
(い) 行きたいところに行こう
(た) 食べたいものを食べよう
(く) くよくよしないで唇に歌をもつ
(て) 手をまめに動かして認知症を予防しようです。

こうして鎌田 實先生が提唱する「PPH」(ぴんぴんひらり)ピンピン元気でひらりとあの世に旅立ちたいものですね。

今日も鳥が南天の実を啄んでいます。

春のきざしです。

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2023年1月29日日曜日

〝まんさく花 ♪ だより〟令和5年 2月

 お正月早々凄惨な事件がテレビから流れてきました。

強盗だったり、殺人だったり、車の事故で命を落としたりと・・・・・・。

中でも13才の少女がスマホの使いすぎで口論となり、母親を刺殺した事件。

テレビのコメンテーターも話していましたが、親自身もスマホの使い方に問題があるのではないかと。

おせちにもお餅にも飽きて、ファミレスで夫と食事をしていた時のこと。

夫の目線に入った父親と中学生位の男の子の様子を話してくれました。

左手はテーブルに置いたスマホ操作、右手でごはんを食べている二人。

会話はいっさいなし。

何を食べているのか分かるのだろうかと。

ただ満腹感を味わうだけの食事では空しいものです。

これが普通だったら悲しいものですね。

片や、松飾りを納めに中野不動尊にお詣りし、茶屋で食事をしていたら父親と小学校高学年位の女の子と、小学校低学年位の男の子と三人で小上がりに席を取り、食事が運ばれてくると三人できちんと正座をして食べ始めたのを見て、日常の家庭の様子が想像でき、清々しい気分になりました。

中野不動尊【かこしか亭】

いずれ、常識のある大人に成長することだろうと、父親の育てられ方まで分かる気がしました。

後世に継げていって欲しいですね。

☆「知識」は「学習」から、「会話」は「傾聴」から、「努力」は「目標」から、「経験」は「挑戦」から、
 「行動」は「今」から。  
          人生を変える言葉からの一部です。

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2023年1月9日月曜日

〝まんさく花 ♪ だより〟令和5年 睦月

       あけましておめでとうございます。

寒風にさらされているものゝ、思ったより雪が少なく穏やかな新年を迎えました。

皆様の地方は如何ですか。

除夜の鐘を聴いた後、あと何回見られるか分からない初日の出を拝みたいと、いわき方面に向かいました。

15年位前までは愛犬を連れて毎年双葉の海浜公園からの初日の出を荘厳な祝い太鼓を楽しみに通っていました。

ところが海岸線に入る道路は全て通行止。

10年以上経った今でも津波からの復興は難しいことを実感させられました。

途中、火力発電所の隙間から登る日の出を拝み帰って来ました。

お正月には暮れから作り始めたおせち料理で三ヶ日を過ごすのが慣わしでしたが、今はきれいに詰め合わされたおせちを注文し食べるのが普通になっています。

忙しく何から何まで手作りしていた母を見て育ち、私も同様にお正月料理を作ってきましたが、いつしか子供達が独立してからは、おせちは注文になりました。

そして、この時期になるといつも細々と休むことなく働いていた母を思い出します。

その母もガンに侵され、64年の生涯を閉じるまで果たして幸せな日があったのだろうかと、親孝行らしきことをして来なかったことが悔やまれます。

心優しく芯の強い美しい人でした。

私が考えてみると、我慢強さのDNAだけを受けついでいる様に思います。

これは決して美徳でなく苦しみです。

今年は思いっきり脱皮したいと思います。

皆様はどんな年にしたいですか?

       今年もどうぞ宜しくお願い致します。

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2023年1月1日日曜日

あけましておめでとうございます。


     年の初めに皆様方のご健康をお祈りいたします。
               今年もどうぞよろしくお願い致します。