1960年代の実話を基にした映画です。
エリート教育を受けた黒人の天才ピアニス【ドンシャリー】は、2ヶ月に渡るアメリカ南部のコンサートツアーを計画し、運転手兼用心棒を無学だが頼りになると云う評判のイタリア系白人の【トニー】を雇って(月収125ドル)旅に出る。
車(キャデラック)の運転席には白人、後部座席には黒人。
それだけで警察に怪しまれて捕らえられたり、レストランでの演奏では、そのレストランでの食事やトイレまで演奏者であり乍ら強硬に断られ、宿泊のホテルも二人は別々。
運転手のトニーは家族に度々手紙を書いている。(電話料は高いから)
無学のトニーはなかなか文章が思いつかない。
傍らからトニーの奥さんが喜びそうな言葉の助け船を出す。
コンサート会場を回わるうちには、様々な人種差別に会うがトニーの知恵と腕っぷしで解決していく。
ドンはピアノは〝スタインウェイ〟を必ず要求するが、所によっては埃だらけで鍵盤はベタベタだったりする。
それをトニーは一夜の内に替えさせている。
2ヶ月のコンサートが無事に終わり、クリスマスイブには必ず戻るとのトニーの家族への約束だったが、大雪と吹雪で一寸先が見えず、疲労困憊のトニーは諦めるが、イブの夜家に着いた時にはピアニストが運転して、運転種手は後部座席で寝ていた。
彼はどうしてもトニーを家族の元に帰したかった。
そこには友情が生まれていた。
「グリーンブック」は黒人使用のホテルやレストランの冊子だった。同じ人間に生まれているのに!!