2024年11月2日土曜日

〝まんさく花 ♪ だより〟2024年 霜月

いつもなら10月は衣替えの時期なのに、さてと夏物と秋冬物の入れ替えに戸惑っています

その日によっては慌ててセーターを出してみたりと異常気象に振りまわされている状態です。

毎年二階の洋服ダンスと階下のクローゼットの入れ替えをする度に、着なかったものの移動が如何に多いか。

思い切って処分したらどんなにスッキリするのであろうかと分かっていながら又、しまい込んでしまう同じ繰り返しです。

終活を何処から始めようかと、先ずは不要なものの最たる和服からと思い、出してはみたものの、母が誂(あつら)えてくれた仕付けをしたままの着物ばかりで、処分するには心が痛み、再びタンスのこやしとなってしまいます。



今年の敬老の日の朝日新聞のコラムに、文豪 【武者小路 実篤】の言葉が載っていた。

終のすみかと定めた自宅で、つぶやくように書いている。

「私も、もうじき85才なる。よくも生きていたものと思う。生きていることは嬉しいものだ。死ぬことは嫌なものだ。」

しかし、米寿を過ぎた頃からは耳も遠くなり、手の震えも目立ったと云う。

それでも創作活動を続け、死去の半年前こう記している。

「私はまだ生きている。本気になって生きている。嘘をついて生きてみたいとは思わない。真から本気になって生きてみたい。」

何の飾りもない直球の言葉からは死への厳粛な感情がじわりと伝わってくる。

人は遅かれ早かれ死を迎えます。

悔いのない生き方をしたいものです。 

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2024年9月9日月曜日

〝まんさく花 ♪ だより〟2024年 長月

いつになったら夏が終わりを告げるのか、それでも直下の太陽が傾くにつれ家の中まで日差しが入り込む様になりました。

夜には虫の音も聞こえるのに 、見上げる空にはまだ雷雲が居座っています。パリオリンピックも終わり、ネット上ではSNSでの誹謗中傷が後を断ちません。


勝負にミスはつきもの。

懸命に全てを犠牲にして努力をしてきてもミスをするのが人間。

自分の身に置き換えたら?出来るのかなぁ~と思って欲しいものです。

或るエッセイストのコラムに「ギブ&テイク」と云う言葉がありました。

人物分類すると、ギブは「ギバー」自分を犠牲にしても他者のために行動する。

惜しみなく与える人。

テイクは「テイバー」与えるより奪い、自分の利益を優先させる人。

そして自己顕示欲が強く、自分はいつも悪くない。

相手の話を横取りする。

しかし、その自覚もない。

さてはて自分は?〝人の不幸は蜜の味〟との諺通り、幸せな人を見ると壊したくなると云う人もいる。

しかし、それをして自分が幸せになるとは限らない。

必ず何らかの形でツケがまわってくるとのこと。

心中の鬼を追い出さない限り、

一度しかない人生、ケチケチのデイバーより、幸せを分け合うギバーでありたいものですね。

      千田 是也氏の言葉  ー軽く楽しく 一生懸命にー。

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2024年8月6日火曜日

〝まんさく花 ♪ だより〟2024年 葉月

 梅雨明け宣言が出ないまま、連日の猛暑が続いています。

庭の紫陽花も忽ち枯れて、変化を楽しむこともないまま終わりそうです。

それにしても雑草はどんな環境の中でも勢いよく根を張り、存在を表します。

〝雑草の如く〟との言葉通り、人の手を借りなくても邪魔にされて刈りとられても負けずに生えてくる強さ。

奇しくも、今パリオリンピックの最中で、勝った喜び、負けた悔しさ、悲喜こもごもの姿がテレビに映し出されます。

幼少の頃から、それぞれに憧れたその道一筋に練習を重ね、オリンピックに辿り着いていることでしょう。

生まれ持った才能があっても、努力の上には立てないと云います。

スポーツ界のみならず、仕事においてもおなじこと。

元野球監督の野村克也さんは、父を知らずに育ち、病を持つ母を抱え、かなりのプレッシャーから這い上がった人だとか。

今の日本は、プレッシャーはストレスの原因となり、悪とみなす傾向にあり、〝ゆる~い職場〟であるため、人離れ現象が起きているらしい。

しかし、アメリカでは、ストレスを上手に活用すれば、どんな分野でも人間的成長にプラスに働くと受けて止められている様です。

今日も、若いオリンピアンがメダルを手にして〝まわりの皆さんのおかげです〟との感謝の言葉を聞くと心が温まります。

その気持ちを忘れずにと祈ります。

      ~素直な心は最大の宝物~

            「暑中お見舞い申しあげます」

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2024年7月8日月曜日

〝まんさく花 ♪ だより〟2024年 文月

「生きることは食べること」誰もが分かっている生きるための基本。

一人暮らしを始めて2ヶ月の孫息子は、どんな食生活をしているのかと要らぬ心配をしていた。

親がいるのだからと思い乍らも。

スーパーに行けばすぐに食べられる美味しそうなお惣菜が並び、お湯を注げば簡単に出来上がるカップ食品。

冷凍食品もハサミと電子レンジがあればOK!

今、若い夫婦が新築した家には台所がないと聞いて驚いている。

野菜はカットしてあるもの。

カット野菜は鮮度を保つため薬品を使っているらしい。

そんな心配をよそに、孫はちゃんと自炊をしているとか。

カレーを作ったら2日間食べて、その時刻んでおいた材料で次に肉ジャガを作っているとのこと。

しかし2品作るのがやっとで、〝お母さんは仕事から帰って来てよくあれだけ作れたね~〟と親の大変さも実感している様だ。

それを聞いた夫は孫に野菜を送ろうと畑に収穫に向かった。
新タマネギ

新ジャガイモ

男女平等を揚げられて久しい現在、家事は女がするものと云う概念はかなりなくなっている様ではあるけれど、男女共に生きるための食事作りは共有して欲しいと思うのです。

パートナーには〝料理の出来る人ではなく、料理を好きな人〟を選んでくれたら、未来も明るいかなぁ~と思っています。

これも老婆心かな?

そうです、正真正銘その通りです。

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2024年6月2日日曜日

〝まんさく花 ♪ だより〟2024年 水無月

 新緑の美しさは他に例えようがない。

風に揺られる新緑の爽やかさはこの季節でこそ味わえるもの。
福島県猪苗代【達沢の滝】

街路樹の花水木もあっと云う間に緑一色になり、緑の中に身を委ねると心身共に癒やされ自然界の営みの素晴らしさをしみじみと感じます。

今、突然ふっと思うと。

64歳で旅立った母のこと。

戦中、戦後の食糧難時代に家族と若い衆の食事のために毎日の様に農家に足を運んでは調達し、父の晩酌お酒も欠かさず用意していた。

普段無口な父はお酒を飲むと母を怒鳴り散らし、うっぷんを母にぶつけていた。

今思うと父は大きな仕事をしている割にはかなりの小心者だったのだろうと・・・・・。

母は「当り鉢」の生涯だった。

母の日になると脳裏に浮かぶのは、母の誕生日さえ知らない。

温泉旅行など一度も連れて行ったこともない。

しかし、愚痴ひとつ言わずにいつも穏やかで芯の強い人。が、ガンに侵され苦しみながらこの世を去って行った。

一度位、悔しさを思いっきり吐き出させてあげたかった。

それが心残りです。

でも神様は必ず帳尻を合わせて下さると聞いています。

父の晩年は決して幸せとは云えず寂しい逝き方でした。

せめて天国では母を労ってあげて欲しい。

出来ることならこの爽やかな緑を愛でる幸せな日を母に贈りたいものです。

2024年5月3日金曜日

〝まんさく花 ♪ だより〟2024年 五月

 庭の木々も忽ち若葉色になり、大通りの街路樹の花水木が白やピンクの濃淡で華やかに色どられています。
福島県立美術館通り

桜並木もすっかり葉桜となり、夫は冬に備えて大量の薪を集め、ストーブの大きさに合わせ薪割りの作業に追われた結果、今年も日本全国の桜の名所はテレビでの観戦となりました。
冬に備えて

それでも次々と咲く水仙やチューリップで家の中は花ざかり。

新緑の季節5月は冷房も暖房もいらない爽やかな風が心地良い。

5月3日は憲法記念日。

戦後、GHQと行った憲法草案の協議で日本政府「男女同権」に異論を唱えた。

何故なら、「日本は女性が男性と同じ権利をもつ土壌はない」から。

その後GHQから憲法草案で女性の権利担当者に派遣された一人の女性によって改革が行われ、「女性に幸せなくして日本に平和がない」と奮闘したと云われている。

当時、新憲法の啓発用にGHQが作った比較形式のポスターに、男性だけ「妻ヲ支配スル」「財産ヲ所有スル」のが「憲法以前」、横並びの男女が「何事モ相談シテ決メル」のが「憲法以後」、戦後77年で夫婦平等になったはずだが、果たしてどうかと頭の中はハテナマーク(?)がちらついています。

次世代の人々にとって平和であることを願いつつ。

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2024年4月4日木曜日

〝まんさく花 ♪ だより〟2024年 卯月

〝春〟〝はる〟英語では〝スプリング〟韓国語では〝ポム〟どれも心躍る思いになる。靖国神社に連日人が集まり、今日か明日かと開花宣言を待っていようです。

そんなに急がさなくても必ず咲くのになぁ~と思い乍らニュースを見ています。

桜は咲き始め一輪が、最後の一輪が咲き揃うまで待って一斉に散って行くとか。

だから見事なんですね。
弘前城のさくら花筏

お花見の頃は、天候が定まらず雨や強風に晒される日が多く、桜もきびしさを乗り越えて美しく咲くのでしょう。

英国の格言に「3月はライオンのごとく来たりて、子羊のごとく去る」とあるそうです。

去った後の花びらは木のまわりに円をかいた様に土をピンクに染め、まるで頬紅を塗ったよう。

これから先、何度この桜を見られることかと思うと、やっぱり今年もいっぱい見に行こうと思います。

四月はあらゆることへの旅立ちの月。

社会人3年目の孫息子が突然独立宣言をして家を出るとのこと。

長男夫婦が望んでいたこととは云え、驚いている様子。

43年前、二人の息子を大学と高専に同時に送り出した時のことを思い出し、心配が2倍だったけれど、寮生活になかなか馴染めなかった次男も、泣いた分だけ強くなってしっかりと自立してくれました。

二人共親になり、次世代にバトンを渡しているようです。

未来永劫(みらいえいごう)、平和でありますように!

未来永劫とは
無限に長い年月変わらぬ愛、無限にご恩は忘れない。

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2024年3月4日月曜日

〝まんさく花 ♪ だより〟2024年 弥生

 薪ストーブに薪を焼べ乍ら(ぐべながら)〝薪はお友達がないと燻って(くすぶって)燃えられないないんだな~〟とつぶやいて夫が2本・3本と薪を入れている。

間もなく炎が燃え移って赤々となる。

何か人間模様をみている様な。

最近よく耳にする〝人は一人では生きられない〟と。

人の手を借りなくても一人で生きていけると豪語している男性でも、スーパーで人が作った食べ物を買い、動けなくなったら宅配を頼み、充分に人の手を借りていることになります。

ただ孤独に耐えられる術はありません。

人の手を借りずに生きられるのはターザン位だとか。

ターザンにはなれませんね。

コロナ渦の間は、オンラインや電話での仕事に終始していましたが、元々が訪問販売で人と会って情報をお伝えする仕事としては足りない部分が沢山あって、それがストレスでもありました。

現在、リアルで食育の会を開催してみて、顔を合わせて話すことが如何に人を生き生きさせるか、より心のつながりが強くなるのかを感じさせられました。

これも、閉鎖された4年間があってこその気づきかも知れません。

オンラインの便利さも知ってしまった今、リアルと両方を使い分けて、時には会って雑談を楽しみ、その中から得られるものを生かして行きたいと思っています。

   千田 疋也氏の言葉です。
         〝軽く楽しく一生懸命に

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2024年2月8日木曜日

〝まんさく花 ♪ だより〟2024年 如月

 昨年の暮れに予定していたゴルフは雪のためコースが閉鎖になり、今年の初打ちで月末に漸く行くことが出来ました。

7時に家を出る予定で朝の一連の作業をしていると、せっかちな夫は30分も早く出発すると云う。

私は身支度から神仏の朝のおつとめもそそくさと済ませ、何とか間に合わせ車に乗り込み、それから忘れ物はないのか点検。

ありました。

まぁ、なくても命に別状はないので良としました。

道中、東の空から太陽が昇る前に雲が真っ赤に染まり、みるみるうちにまわりの雪山が茜色に照らされました。
朝日に照らされ茜色に染まる「吾妻小富士」

こんな美しい情景は家の中に居たら見ることはないと思い乍ら、せわしい思いで家を出たご褒美かなと思ったひとときでした。
栃木県那須陽光ゴルフ倶楽部

せかされた夫にも感謝かなぁ~。

早くもカレンダーを一枚めくりました。

以前は1月15日の「女正月」に漸くホッ!とできるのが家庭の主婦でしたが、今は暮れからおせち料理の準備もなく、おせちは作るものではなく、買うものになっています。

ちょっと後ろめたい罪悪感があり、何もかも手作りしていた頃の大変さを思うと体力的にもこれも良しと思います。

そして、これだけの材料を集めるのは家庭では無理。

経済的にも助かります。

何よりもお正月に台所から解放されるのは嬉しい。

皆様如何ですか?

女正月とは?
1月1日~7日は「大正月」や「松の内」と呼ばれ、別名「男正月」と呼ばれる事もあり、その「男正月」に対して1月15日の「小正月」を「女正月」と呼ばれています。
女性は正月中、料理の支度や訪問客の対応で忙しく、やっとゆっくり出来るのが「小正月」頃という理由から「女正月」と呼ばれています。

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2024年1月16日火曜日

〝まんさく花 ♪ だより〟2024年 正月

     明けましておめでとうございます。

2024年の幕開けは、穏やかな光に包まれた朝を迎えました。

しかし、その数時間後に予想もしない地震におそわれるとは。

当地は短時間だったので被害はなかったものゝ、以前のトラウマで大きな余震が来るのではないかと身構えていました。

天地異変、何時何が起こるか分かりませんね。

自分の悔いだらけの命さえ明日をも知れぬと思うと〝今〟悔いをひとつでも減らそうと思います。

PPH(ピンピンふわり)とこの世を旅立てるように。

神様は〝人に優しく、ひとの役に立ちなさい〟とこの世に送り出すそうです。

しかし、生きている限り楽しいことばかりではありません。

悲しみ、苦しみ、怒りがついてまわります。

この宇宙の中で生きてきて、最も小宇宙である何よりも大事な筈の身近な家族に優しくできてきただろうか、と今更ながら思います。

時折会う他人には優しく出来ても、曽野綾子さんの著書に、この世は善でもなく、悪でもなく多くの場合、その双方の要素を兼ね備えている。善だけの行為とか悪だけの結果はむしろ稀である。

お母様の教育は「王様の前でも乞食の前でも等しく同じ態度で接する」ことが出来る様に躾けられたとのことです。

これが本当の優しさなのでしょうね。

              今年もよろしくお願い致します。

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